h24.2.15
今日、無銭飲食の裁判の判決がありました。ファミリーレストランで2394円の無銭飲食をした事件で、裁判官は「それなりに多額の」無銭飲食だとして懲役1年の実刑判決を言い渡しました。ちなみに検察官は、被害結果(2394円)は「この種事犯としては比較的大きい」として懲役1年6月の求刑でした。これはふつうの量刑相場です。 3年前に、裁判員裁判が導入されてから、一般社会人の常識という言葉で、それ以前と比較して、刑罰が非常に重くなりました。被害者1人の殺人の判決は平均懲役10年だったのが、懲役15~16年になりました。その根拠は、一般社会常識に照らして軽すぎると言うことです。しかし、一般社会常識は、刑罰を重罰化する方向にだけ使われています。1人殺して懲役10年が軽すぎるというのが社会常識なら、2394円の無銭飲食で懲役1年6月は、信じられないほど重すぎとは思いませんか。今の、刑事裁判は、裁判員裁判だけ常識にかなった(重い)量刑が必要だが、それ以外の裁判では社会的に非常識な量刑でいいというのが実際です(怒!)。